人工透析センター[日本透析医学会教育関連施設]
在宅血液透析適応基準
在宅血液透析(HHD)を行うには次の要件が満たされていることが必要です。
- 1.本人が治療を希望している。
- 2.介助者の理解があって同意が得られる。
- 3.社会復帰への意欲がある。
- 4.自己穿刺(自分自身で針を刺す)が出来る。
- 5.患者および介助者が当院の教育を受けることができる。
- 6.透析装置、水処理装置の設置場所や材料(ダイアライザー、透析液、回路等)の保管場所がある。
主な患者さん負担費用
- 1.給水、排水の配置設置(工事内容により費用が異なります)
- 2.アース付き3Pコンセント(2口)
- 3.必要に応じて電気契約内容量を上げる(最大20A増)
- 4.訪問時交通費及び駐車料金
- 5.鉗子、聴診器、駆血帯、テープ等の医療器具や消耗品
- 6.在宅血液透析に掛かる光熱費(電気、上下水道代共に今までの1.5~2倍が目安)
※透析維持費用はほとんどが光熱費です。
在宅血液透析(HHD)への流れ
HHD導入プロセス
在宅血液透析と施設透析の比較
在宅血液透析(HHD) | 施設透析(HD) | |
---|---|---|
自己管理 | 良好 | 難しい |
食事制限 | 施設透析より少ない | 多い |
透析の訓練 | 必要 | 不必要 |
家族と過ごす時間 | 多い | 少ない |
透析に対する家族の理解度 | 高い | 低い |
透析スケジュール自由度 | 高い | 低い |
通院 | 月1回程度 | 月14回程度 |
長所
- ・時間の制約が施設透析に比べて少ないため、仕事や家庭の予定に合わせ透析スケジュールを立てることができます。
- ・施設透析に比べ長時間透析や頻回透析を行うことができ、十分な透析が可能となります。
- ・十分な透析を行うことで、合併症の発生頻度を低くすることができます。
- ・施設透析に比べ家族と過ごす時間を多く持てます。
短所
- ・在宅血液透析中は介助者が家にいる必要があります。
- ・施行者本人及び介助者が当院にて一定期間の教育訓練が必要になります。
- ・トラブル時は施行者本人や介助者が対処する必要があります。
- ・電気水道工事代が初期費用として掛かります。
- ・光熱費が掛かります。
在宅血液透析に関するお問い合わせは
東鷲宮病院 人工透析センターまでお問い合わせください。
TEL.0480-58-2468