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胃がんリスク検診の勧め(実費4,200円 内視鏡を除く)

胃がんにはピロリ菌感染が深くかかわっています。ピロリ菌感染のない方から胃がんが発生することはまれです。 また、ピロリ菌感染によって胃粘膜の萎縮が進むほど胃がんが発生しやすくなります。 胃粘膜の萎縮の程度はペプシノゲンという消化酵素を測定することでわかり、血液中のペプシノゲンの濃度が基準値以下の人は6~9倍胃がんになりやすいことがわかっています。 胃がんリスク検診は、ピロリ菌感染の有無と胃粘膜の萎縮度(ペプシノゲン)を採血検査で判断することで、胃がんになりやすい人かなりにくい人かを判定する新しい検診法です。

胃がんリスク検診の判定について

胃がんリスク検診胃がんリスク検診はピロリ菌感染の有無と、ペプシノゲン値による胃粘膜の萎縮度によって、胃がんになりやすいかどうかをABCDの4段階で判定します。

胃がんリスクに応じて、内視鏡検査を受けましょう!

ピロリ菌感染は4~5歳以下の免疫力の弱い時期に起こります。 A群の成人は現在、将来において胃がんになる危険はほとんどありませんので、症状が無ければ5年に一度の内視鏡検査を推奨します。 BCD群については、内視鏡精査の実施を行うことで、早期に胃がんを発見することを目指します。胃がんになる危険度に応じて、B群は3年に1度、C群は2年に1度、D群は毎年の内視鏡実施を推奨しています。 胃がんリスク検診で重要なことは、胃がんのリスクに応じた内視鏡受診を将来も継続していくことです。胃がんが発見されるのは、ハイリスク検診を実施した年だけではなく、5年後、10年後、20年後かも知れないからです。 またピロリ菌感染による胃粘膜の萎縮はゆっくりとすすむので、ペプシノゲン値は10年程度ほとんど変化しません。このことから胃がんリスク検診の実施間隔は5年程度で十分です。

胃がんリスク検診を受診する際に気をつけなくてはいけないこと

胃の手術を受けたことのある方、過去にピロリ菌の除菌療法を受けた方、現在胃の薬を飲んでいる方、腎機能の悪い方は、胃がんリスク検診の結果が正しく出ない場合がありますので、受診の際に必ずお申し出ください。 また、ピロリ菌感染がなくペプシノゲンが陰性のA群からの胃がん発生は極めて低い率ですが、ゼロではありません。 おなかの自覚症状のある方は、受診の際に必ずお伝えください。